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畳は床、表、縁で出来ています。表面に出ている井草の部分を表(畳表)、表の周囲を囲う飾りの役割も果たす縁、そしてその下にある床(畳床)という構成です。畳の表はご存知でしょうか?裏表使えるようになっております。そう、表なのに裏があるのです。それゆえリフォームをする際には裏返し、表替え、新調の三種類の方法があります。どの方法を選ぶかは傷み具合によるのですが、ここで一点、裏返しは簡単に出来そうな響きですが、やはり素人では難しいです(かなり・・)。道具やら技術やら・・・もちろん私などではできません。そもそも畳そのもの(畳床もろとも)を裏返しにすればいいと勘違いされている方もいらっしゃいますが、表の部分を裏返すのですからやはりプロの技術が要ります。
さて、ではリフォームの現場ではどの方法が多いのかと言いますと、やはり表替えという事になります。裏返しの目安は新調、表替えから3,4年くらいとされ、費用も一番安く済みます。ただし、表面に液体を畳にこぼしたような場合には裏にも同様のシミが出来ている可能性があります。また、長年の汚れが染みわたっている場合には裏返しても汚いままです。このように裏返しには幾つかの注意点があります。表替えについては、最近では費用もかなり安くなり、[実際の施工費用も裏返しと500円前後の違い(もちろん各施工会社によって上下しますが)]最初からこちらを選ぶ施工店がほとんどなのではないでしょうか。昔ながらの職人の手による表替え自体も減ってしまい、機械で大量に、あっという間に表替えができます。だからこそコストもかなり安くなったわけです。
最後に畳床について。昔ながらのワラ床に代わって新建材を使った建材畳床(けんざいたたみどこ)、または化学床(かがくとこ)が主流になりました。ワラ床の場合、第一に重いのでリフォームが大変です。また、環境によってはダニが発生しやすいという欠点があります。しかし、廃棄しやすく多少の調湿効果があるという長所も忘れてはいけません。建材畳床はなんと言っても軽いので持ち運びがラクです。そして価格も安いため新調する際のコストも削減できます。ダニなどもつきにくいというメリットもあります。欠点としては廃棄する際のリサイクルが困難という事と、通気性と調湿性に劣るという事です。いずれにせよ新調するさいのコストは裏返し、表替えの倍近く(倍以上)になってしまいますが、畳床自体の傷みがひどい場合にはこの方法を選ぶ事となるわけです。
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襖はかなりグレードの差があります。主に集合住宅に使うようなものならそれこそ障子と変わらないくらいの価格で貼り替えができますが、高級なものになるとそこそこの値段になります。集合住宅用の襖ならば(新鳥の子「光」)2,500円から/面、新鳥の子 景勝・角兵衛・ごりんで3,400円/面からお取り扱いしています。襖にクロスを貼っていることもありまして、例えばLDKに面した和室でLDK側にクロス、和室側に襖をはるといった具合です。ただし、全ての襖にクロスを貼れるわけではないので注意してください。押入れの襖の場合には裏側に緑っぽい紙が貼ってあります。雲華紙と呼ばれるもので、貼り替えは1,000円/面になります。天袋の場合には通常の半分の価格で貼り替え出来ます。また幅広タイプのものについては通常のものの1.5倍程度の費用となります。
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障子は外から柔らかい光を取り込めるのが魅力です。しかし、破れ易く、水にぬれるとシミになるなど、一定期間が過ぎれば貼り替えを考えなければなりません。貼り替えはそれこそホームセンターに行ってDIYでもできるくらいですから、業者に頼んでもそれほど費用がかかるわけではありません。一枚2,500円からお取り扱いしています。
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京壁とは伝統的な和風の土壁の一種。元来は、京都の職人が意匠を定めた聚楽壁(じゅらくかべ)などの仕上げでしたが、現在は、表面が砂状でざらざらした仕上がりの土壁をいいます。京壁は左官工事になります。一旦既存の京壁を剥がしてからリフォームする場合と、重ね塗りをする場合があります。京壁は劣化してくるとボロボロと落ちてくるのが難点。現在は京壁風のクロスもあるため集合住宅などではよく使われています。
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